カルシウムを豊富に含む牛乳は、子供には何歳くらいからなら飲ませることができるのでしょうか?
赤ちゃんははじめのうちは母乳や粉ミルクをごはん代わりで飲んでいますが、離乳食が始まってくるとその頻度も減りやがて普通の食事へと切り替わっていきます。
そうすると気になるのが、カルシウム不足です。
母乳や粉ミルクの代わりに牛乳を飲ませようと思われると思うのですが、牛乳はどのタイミングで飲ませ始めればいいものなのかイマイチよく分かりませんよね。
ということで今回は、
・牛乳は何歳くらいからから飲めるようになるの?
・牛乳アレルギーとは?
・赤ちゃんに牛乳を飲ませるときに注意するべきこととは?
ということについてご紹介していきたいと思います。
牛乳は何歳から飲める?
A.1歳〜1歳半から
子供は牛乳を何歳くらいになったら飲めるようになるものなのでしょう。
これについては厚生労働省が目安となる年齢を公表しており、その年齢というのが1~1歳半です。
これは離乳食の完了期にあたり、徐々に大人と同じ食べ物が食べられるようになってきている頃になります。
牛乳と言えばカルシウムが豊富に含まれていて健康的な飲み物であるというイメージが強いと思うのですが、実はデメリットもあります。
それは、幼い子が牛乳を飲みすぎると鉄欠乏症貧血を引き起こしてしまう危険性があるということです。
この原因となっているのが、カルシウムなのです。
牛乳にはカルシウムと同様にリンが豊富に含まれており、このふたつが結びつくことで鉄の吸収を阻害してしまいます。
これが鉄欠乏症貧血と繋がるというわけなんですね。
鉄欠乏症貧血を引き起こすことで、子供の認知機能や運動機能が低下してしまうことがあります。
ですから、牛乳はあまり幼い子供には飲ませない方がよく、早くても1~1歳半になってから飲ませるようにした方がいいのです。
牛乳アレルギーについて
気を付けるべき27品目のアレルゲンには乳製品が含まれており、これは牛乳とイコールです。
牛乳アレルギーは、重篤な症状が表れやすいこともあり27品目のアレルゲンのなかでも特に注意が必要だと言われています。
牛乳にはたんぱく質が含まれているのですが、消化器官がまだまだ未発達な乳幼児には十分に分解することができず、それがきっかけとなって牛乳アレルギーを発症してしまうのです。
牛乳アレルギーの発端となっているこのたんぱく質は加熱しても構造が変化するということはありません。
ですから、牛乳を温めて飲んだところで牛乳アレルギーの症状のでかたというのはほとんど変わらないのです。
ちなみに、これは同じ乳製品であるチーズやヨーグルトなんかにも共通して言えることです。
赤ちゃんに牛乳を飲ませる場合の注意点
赤ちゃんに牛乳を飲ませるとき、どのようなことに気を付けた方がいいのでしょうか。
お風呂上がりなんかには特に、冷蔵庫で冷やした牛乳を一気飲みしたくなったりしますよね。
でも、子供にはあまり良くありません。
先ほども述べたように赤ちゃんの消化器官は未発達であるため、冷えた牛乳を飲ませるとお腹を壊してしまうリスクがあります。
ですから、赤ちゃんはじめ幼い子供に牛乳を飲ませるときは常温のものか少し温めたものを飲ませてあげるようにしてあげてくださいね。
【まとめ】牛乳を飲めるようになるのは離乳食が完了期に入った頃から!
赤ちゃんは母乳や粉ミルクを飲むので牛乳も早い段階から飲ませても構わないのかと思いましたが、離乳食が完了期に入るまでは飲ませない方がいいのですね。
・子供に牛乳を飲ませても良くなるのは、1~1歳半頃から
・牛乳アレルギーは加熱してもアレルゲンの構造が変化することがなく、症状が出にくくなるというということはまずない
・赤ちゃんに牛乳を飲ませるときは常温か少し温めたものを用意しよう
カルシウムをたくさん摂らせたいあまり飲ませ過ぎると逆効果になることもありますから、その点は十分に気を付けたいですね。